大分大学
福祉環境工学科 建築コース
助教
姫野 由香
専門分野
景観 整備 観光 CG 中心市街地 活性化 交通 社会実験 アクティビティ 業種
研究概要
1.地形モデルによる大規模景観の解析と景観誘導システムに関する研究
平成16年12月に景観法が施行され、全国各地でより実践的な景観整備の手法が求められている。そこで、本研究では、地形景観といった大規模な景観の特徴を景観整備に反映する手法を提案するために、既往研究によって得られたCG(コンピュータグラフィックス)を用いた大規模景観の解析による知見と、景観の構図解析等による詳細な景観の分析を連動させることで、地域景観の特徴を加味した景観整備における、一連のシステムを構築する。つまり、景観を構成する要素の位置関係の操作や視点場の環境整備などについて、客観的に評価し、これを実際の整備計画へ反映する具体的手順に関する研究である。景観の評価はインターネットブラウザー等を利用し、現状景観と整備後のシミュレート画像を比較することで行い、現在は特に観光地をケーススタディとして、研究を進めている。
2.時間消費型の中心市街地の再構築に関する研究
郊外型の商業集積地と比較し中心市街地の衰退は兼ねてから問題視されているが、特に地方都市においては顕著であり社会的問題となっている。一方で、地価や価値観の変化を要因として、居住者に限らず経営者等にも都心回帰といわれる現象がおきつつあるものの、中心市街地の衰退傾向はいまだ改善されているとは言い難い。この都心回帰現象を追い風に、中心市街地が再び都市の顔となるためには、都心ならではの魅力を備えた時間消費型の中心市街地再構築は早急に取り組むべき課題である。本研究は、以上の背景により、中心市街地を再び活気ある都市の顔として再構築することを基本的なテーマとして、中心市街地における「交通」「来街者アクティビティ空間」「業種分布」の3つの研究を進め、来街者や経営者の意識調査やワークショップを実施することで、現状の問題点とその具体的対策を明らかにするものである。
研究テーマ及び得意とする技術
(1)応用が見込まれる研究成果
・地形景観の特徴を景観整備に反映する手法
・良好な景観の構図条件を実際の景観整備に反映させるシステムの構築
・当該地域における「時間消費型」の中心市街地再構築における問題の抽出
(2)応用が見込まれるシステム・製品分野
・景観整備、観光開発への応用
・中心市街地活性化へ向けた実践的な対策の明確化
産学連携の実績及び研究提案
・相談に応じられる分野:景観シミュレーションによる景観アセスメント等、アンケート調査を用いた意識調査等
・地域における社会的活動:平成16、17年度大分市大友氏遺跡を活かしたまちづくり検討委員会委員、平成平成16年度大分市中心市街地活性化プログラム委員会副委員長
キーワード
景観 整備 観光 CG 中心市街地 活性化 交通 社会実験 アクティビティ 業種
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