大分大学
応用化学科
准教授
平田 誠
専門分野
乳酸発酵・ポリ乳酸・バイオマス・有機性廃棄物・シリカ・ケイ酸塩・エマルション・液膜抽出・活性汚泥
研究概要
1.有機性廃棄物からの乳酸生産
乳酸は,腐敗を防止する成分として古くから食品などに使われており,近年では化石資源の代替として生分解性プラスチックや有機溶媒の原料に利用されています。本研究では,廃バイオマスや生ごみなどの有機性廃棄物を原料として効率的に乳酸を発酵生産する技術について研究しています。これまでに,カビと乳酸菌を用いてそれぞれによる発酵に適した装置・操作法を開発するとともに,溶媒抽出や電気透析を用いた乳酸の効率的回収法についても検討しています。また最近では,蛋白質の廃棄物を効率的に分解する方法を開発し,発酵の栄養源として有効利用できることを明らかにしています。
2.エマルションを利用したケイ酸系無機微粒子の調製
ケイ酸は,水ガラスを原料として酸あるいは陽イオンと反応させることにより沈殿し,エマルションを用いて油水界面でこの反応をさせることにより球状微粒子を調製することができます。これまでに,シリカや多種にわたるケイ酸塩の微粒子あるいは中空微粒子を安定に調製することを可能としています。
3.生活廃水・産業廃水の効率的処理
有機物,窒素やリンを含む生活廃水の活性汚泥処理,シーケンシャル・バッチ・リアクターを用いた重金属や染料を含む廃水の処理,独立栄養細菌を用いた脱窒,河川水中リンの吸着除去,溶媒抽出法を用いたホウ素の除去・回収などについて研究しています。
研究テーマ及び得意とする技術
1.有機性廃棄物からの乳酸生産
2.エマルションを利用したケイ酸系無機微粒子の調製
3.生活廃水・産業廃水の効率的処理
産学連携の実績及び研究提案等
・廃棄物再資源化,廃水処理,バイオリアクター,電気透析・抽出分離,廃水・廃棄物・食品等の分析
・県リサイクル認定製品審査副委員長,市リサイクルプラザ選定委員会委員
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