大分大学
電気電子工学科 電気コース
教授

戸高 孝

専門分野

電機応用・電磁鋼板・有限要素法・境界要素法・最適設計・逆問題・インテリジェント材料・強磁性形状記憶合金・電気機器

研究概要

1.インテリジェント磁性材料の開発と応用

 強磁性の鉄系形状記憶合金の開発に成功し,現在その磁気特性並びに形状記憶効果の改善を検討している。本合金(Fe-Cr-Si-Mn系)は従来非磁性であったNiTiなどの形状記憶合金とは異なり,比透磁率が大きいので磁気回路にも応用が可能で,かつ電磁誘導コイルでの非接触な誘導加熱が効率よく利用できるため,磁気センサ素子や温度により変形する磁心材(磁束制御材)としての応用が可能である。また,キュリー温度などの磁性材料の物性値変化を利用したマイクロ磁気センサ等のインテリジェント素子の開発を行っている。

2.高精度電磁界解析手法の開発と電磁力応用機器の最適化

 有限要素法,境界要素法およびモーメント法等の高精度解析手法を開発して,誘導電動機や変圧器に代表される電気機器から磁気歯車,電磁リターダ(*1),誘導加熱コイル,各種磁気センサの電磁場分布,渦電流分布、温度分布,応力分布の解析を行い,高性能化の研究を行っている。また境界要素法利用では磁気ヨークの最適形状決定や永久磁石の寸法の最適化ならびに残留磁化の推定などの逆問題解析手法も開発し,最適構造化の検討が可能である。

(*1)電磁力を利用したブレーキ補助装置

 

研究テーマ及び得意とする技術

1. インテリジェント磁性材料の開発と応用 

 (1)強磁性形状記憶合金の開発と特性評価

 (2)アモルファス磁性薄板・ワイヤーの開発と特性評価

2.高精度電磁界解析手法の開発と電磁力応用機器の最適化

 (1)電磁場応用機器一般の最適構造化(設計)

 (2)電磁場分布の評価

 

産学連携の実績及び研究提案等

磁気応用,電気機器工学,数値解析技術

 

キーワード

磁気応用・電磁鋼板・有限要素法・境界要素法・最適設計・逆問題・インテリジェント材料・強磁性形状記憶合金・電気機器

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