大分大学
機械・エネルギーシステム工学科エネルギーコース
助教

斎藤　晋一

専門分野

充てん層　含水率　熱・物質移動　スラリー　蒸発

研究概要

・含水充てん層内の非定常温度特性に関する研究

　身の回りの水を含んだ充てん層には土壌、酒かす、パルプ、木屑、水とセメントの混合物などがある。

　これらの含水率の調整や管理は食品工業、建設の分野で重要な意味をもっており、例えば、食品廃材の加工処理　では含水量によって処理量・処理コストが大きく変化する。

　このために種々の含水量測定が存在し、その中の1つに含水充てん層の熱伝導特性が含水率によって変化することに着目した安価で簡便な測定法がある。これは充てん層をステップ加熱した時の加熱面の非定常温度応答により含水量を測定するシステムであるが、これを実際に使用するには予め含水量と充てん層の温度応答の相関関係を知る必要があり、この相関関係を実験および解析によって明らかにした。

・スラリー液滴の蒸発挙動に関する研究

　加熱面上におけるスラリー液滴の蒸発に関して、スラリー粒子径、スラリー濃度、伝熱面温度を変化させた場合の蒸発所要時間および生成する乾燥粒子の構造に及ぼす影響を研究している。